理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター先進機能触媒研究グループの侯召民グループディレクター、ハオビン・ワン特別研究員、ヤン・ヤン特別研究員、西浦正芳専任研究員らの共同研究チームは、金属触媒を用いることにより、乾燥空気中のみならず、水や酸、アルカリ性水溶液中でも自己修復性能や形状記憶性能を示す新しい「機能性ポリマー」の創製に成功しました。

以下プレスリリースより抜粋します。

『本研究成果は、さまざまな環境で自己修復可能で、かつ実用性の高い新しい機能性材料の開発に大きく貢献すると期待できます。

今回、共同研究チームは、独自に開発した希土類触媒を用いることにより、エチレンとアニシルプロピレン類との精密共重合に初めて成功し、得られた新しいポリマーが高い伸び率(2200%)を示すエラストマー物性[だけでなく、極めて優れた自己修復性能を持つことを明らかにしました。外部から一切の刺激やエネルギーを加えなくても、大気中だけではなく、水、酸やアルカリ性水溶液中でも自己修復性能を示します。さらに、この新しいポリマーは、温度制御によって形状記憶材料として機能し、形状固定率および形状回復率は99%と優れた特性を示し、繰り返し変形させた際にも、機能低下は見られませんでした。

本研究成果は、米国の国際科学雑誌「Journal of the American Chemical Society」に掲載されるのに先立ち、オンライン版(2月7日付け)に掲載されました。』

出典:http://www.riken.jp/pr/press/2019/20190207_2/