プレスリリースより抜粋します。

慶應義塾大学大学院理工学研究科の岡野元基(おかのげんき・博士課程 2 年、学振研究員(DC1))、 能崎幸雄教授、中国科学院大学カブリ理論科学研究所の松尾衛准教授、大沼悠一博士研究員、理 化学研究所創発物性科学研究センターの前川禎通上級研究員らは、表面を酸化した銅において電 流が磁気の流れ「スピン流」を生み出す現象[1]が、電流の渦を起源とする証拠を発見しました。 本研究で実証された新しいスピン流生成法によって、磁石や貴金属を必要としない省エネルギー 磁気デバイスの実現が期待されます。 本研究成果は、米国物理学会誌「Physical Review Letters」に、5 月 29 日(現地時間)付でオ ンライン掲載されました。

本研究のポイント

・表面酸化銅は、電流からスピン流を高効率に生成する一方、スピン流から電流の逆変換はほとんど 起こらないこと(これまでのスピン流生成法では見られない非相反性)を発見した。

・電気伝導率の傾斜構造による電流渦(電子の巨視的な回転運動)がスピン流に変換される新しい理 論により実験結果が説明できた。

・磁石や貴金属を必要としない画期的な磁気デバイスの実現に大きく道を拓いた。

出典:https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2019/5/30/190530-1.pdf