プレスリリースより抜粋します。

【研究成果のポイント】

◆セルロースの基礎光学特性である固有複屈折の値を解明しました。
◆これまで推定されていたセルロースの固有複屈折値は、試料や測定方法によって大きく異なっていましたが、試料と手法を抜本的に改良することで解析に成功しました。
◆液晶ディスプレイなどオプトエレクトロニクスのコントラスト向上や画面の虹ムラ・光漏れを低減する光学補償部材として、セルロースの高度利用が期待されます。

【概要】

 大阪大学産業科学研究所の上谷幸治郎助教、古賀大尚准教授、能木雅也教授の研究グループは、身近な天然高分子セルロースの基礎的な光学性能である固有複屈折※1を解明しました。

 これまで実験的あるいは計算的に予測されたセルロースの固有複屈折は、使用する試料や方法によって大幅に異なっており、具体的解明に至っていませんでした。

 今回、上谷助教らの研究グループは、最適な試料並びに測定手法を精査適用することで、セルロース分子鎖の持つ固有複屈折が従来予想より高いことを解明しました。

 本成果により、セルロースナノファイバーから作る紙材料「ナノペーパー」を「光を制御する紙」として用いることが可能となり、低い熱膨張性、高い熱伝導性、フレキシブル性を併せ持つ高機能な光学補償部材※2として活用が期待されます。

 本研究成果は、米国科学誌「ACS Macro Letters」に、2月22日(金)付で公開され、同誌の表紙に採択されました。

出典:https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/toppage/hot_topics/topics_20190418/